電動ショベルの静かさにビックリ! 日立建機の新たな研究拠点が千葉に 建設現場もEV化の波
「EV建機のデモンストレーション場にあらず」の真意
この場所は、JR京葉線の高架脇にあるのですが、エンジン搭載型の「ZAXIS75US」の駆動音は電車が走っていても聞こえたのに対し、電動ショベル「ZE85」の動く音は圧倒的に静かで、電車が走ると全くわからないほどでした。
ほかにもパートナー企業である諸岡の電動クローラキャリアや、同じくパートナー企業であるいすゞの電気トラック「エルフEV」が用意されており、これらを使って新たなソリューションやビジネスモデルを創出していくそうです。
ただ、日立建機のゼロエミッションプロジェクトリーダー、中村和則執行役常務によると、ここは単なる電動建機のデモンストレーション場ではないとのこと。電動建機の動く姿を見せるだけではなく、それらを活用するためにはどうすればよいのか、そういったことを研究するのが目的の場所なのだとか。同社は、電動建機を開発・製造するだけではなく、それらをどうマネージメントしていくかというソリューションの創出まで一体的に進めるべく、この拠点を作ったとのことでした。
日立建機では、ヨーロッパの建設機械市場における電動建機の占有率は直近では1%ほどでしかないものの、2030年には15〜22%まで拡大すると予想しているそう。日本でも同じようにEV化の波が来ると見込まれるため、現時点では、この「EVラボ」の運用は2年のみの期間限定ではあるものの、もし今後もこういった施設が必要なら、より拡充したり場所を移したりするなどして、継続して同様の施設を運用するかもしれないと話していました。
【了】
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