JR東日本など8社「磁気乗車券」から「QR乗車券」に移行へ 改札機の通り方が変わる!いつから実施?

「券詰まり」なくなる!

改札機のメンテナンス性向上などが目的

 京成電鉄・京浜急行電鉄・新京成電鉄・西武鉄道・東京モノレール・東武鉄道・JR東日本・北総鉄道の8社は2024年5月29日(水)、磁気乗車券をQRコードを使用した乗車券に置き換えると発表しました。2026年度末以降、順次実施していくとしています。

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山手線(画像:写真AC)。

 磁気乗車券とは、磁気を使って有効区間や有効日などの情報を書き込めるよう、裏面に「磁性体」が塗られたきっぷのことです。自動改札機の挿入口に通して使うことでお馴染みのきっぷですが、現在は、スイカやパスモといったICカードの利用率が90~95%となっており、磁気乗車券が占める割合は5~10%程度にとどまります。
 
 磁気乗車券は用紙に金属を含むため、リサイクルで磁器層の分離・廃棄が必要で、環境負荷がかかる課題があるといいます。また、機器の不具合による「券詰まり」も発生しており、非接触による処理が可能なQR乗車券へ置き換えることで、メンテナンス性の向上や故障率、環境負荷の低減を図るとしています。

 今後、鉄道8社は自動券売機から発券される普通乗車券(近距離券)をQR乗車券に置き換える予定。駅構内に入場する際は、磁気乗車券を改札機に投入する方式から、QR乗車券のコードを改札機のQRリーダーにタッチする方式に変更となります。

 利用者の動向は、8社共用の管理サーバーで管理されます。8社が同一のシステムを使用することで、会社間にまたがるQR乗車券の発券も可能になるとしています。 
 
【了】

【画像】今後はこうなる!これが「将来の改札機」利用イメージです

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コメント

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1件のコメント

  1. とても画期的だとは思うけどさ、大都市圏で未だきっぷの人がいたら列が詰まって大変なことになりそう。数は少ないにせよ1〜2人居ればそこだけ詰まる。多分、それらも見越して専用改札設けるだろうけどさ。

    しかし、関東の全鉄道会社入ってないけど、入ってないところと乗り入れしている場合どうすんの?
    メトロ、都営、東急、小田急、相鉄、SR、りんかい線。あと、新幹線やJR海・西と接続してるところはどうするんだろうね?例えば小田原からJR海管轄の三島まで通しで乗る場合とか。