海自の練習艦ついに「ネット開通」で世界が変わる! 動画も見放題!! 危険のタネだった“Wi-Fi飢餓”解消の意味

スペースX社の通信サービス「スターリンクMARITIME」。海自の練習艦にも試験導入され、遠洋練習航海でその利用実態などを確認しています。外洋でネット環境を手に入れられることは、乗組員のモチベーションにも影響します。

練習艦「かしま」と「しまかぜ」でWi-Fi利用可

 海上自衛隊でも同様の問題を抱えています。令和の時代に入っても、外洋におけるネット環境はメールが1日1往復程度。相手も家族、友人など事前登録が必要で、使用は個人端末から艦内サーバーに集約し、決まった時間に商用衛星通信でまとめて通信を行うという状態です。YouTube視聴など夢物語という有様で、乗組員は外国に寄港するとWi-Fiを求めてスタバを探したり、ホテルにわざわざ外泊したりするそうです。

 ちなみに人気のある泊地が、Wi-Fiの使える自衛隊のジプチ拠点です。しかし外洋でネット環境がないということは、福利厚生上の大きな問題でもありました。

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後部上甲板に直接設置されたスターリンクのアンテナ(月刊PANZER編集部撮影)。

 そんな「Wi-Fi難民問題」を解決するのが、2023年7月にサービス提供を開始した「スターリンクMARITIME」です。制度が改定されて利用可能エリアがこれまでの領海内から領海外まで拡大したことに伴い、民間船では2024年3月、「さんふらわあ さつま」で試験導入されましたが、海自でも早速導入を決定したのです。

 2024年2月に総務省が認可し、5月には練習艦隊の練習艦「かしま」と「しまかぜ」に、横須賀でアンテナやルーターの取付工事が行われました。「スターリンクMARITIME」のサービス導入検討から実際の取り付けまでの進捗は早く、それだけ切実な問題になっていたことを示しているようです。

 装備された器材は市販品で、両艦にそれぞれアンテナ2基を設置しました。艦内のルーターは食堂に置かれており、食堂内と一部通路で通信できます。将来的にはルーターを増設して、寝室でも通信可能にしたいとしています。

【写真】これが試験導入された「スターリンク」ルーターです

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