西武の黄色い電車“動く聖地”に!「終末トレイン」どうやったら乗れる? ただ“目的地”には行きません!?

終末トレイン 現在は池袋へ行けなかった!?

 今回アニメで再現された2463Fの2両編成車両は1990(平成4)年11月に製造された新2000系の中期製造車両で、当初は埼玉県の小手指車両基地をベースにしてアニメと同様に西武池袋線で運行していました。

 しかし2023(令和5)年4月からは南入曽車両基地の配属となり、西武新宿線や拝島線で運用されています。実はもう、このタイプの車両は池袋線には走っておらず、劇中で目指している池袋駅には行けないのです。

 さて、こうしてアニメで一躍有名になった2463Fにはどうしたら出会えるのでしょうか。現在、2463号車と2464号車の2両編成は、平日朝夕の通勤ラッシュ時の増援用として8両編成の2000系の先端に接続して走っています。しかし数多くの編成の中から、たった2両を探すのは至難の技と言えるでしょうか。そこであるアプリが効力を発揮します。

 それは、西武線アプリという西武鉄道が運営・管理する公式アプリで、ここの「列車位置」を西武新宿線に合わせてクリックすれば、2000系ならば黄色い電車のアイコンが現れて走行電車のリアルタイム位置情報が分かります。そして最近は2463Fが組み込まれた10両編成の上に小さいながらも黒い文字で「2463編成」と表示されるサービスが始まりました。

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最後方に連結された2463号車の運転台。運転手がいない状態なので、右側のブレーキハンドルは外されている。アニメでも前後の運転席を入れ替える際、静留たちはブレーキハンドルを抜いて移動した(吉川和篤撮影)。

 編成上、2463号車は西武新宿方の先頭車両として運用されています。アプリを使うなら西武新宿線の各駅でつかまえ易くなります。また時間に余裕があれば西武新宿~本川越間を往復して、編成前後や運転台の切り換えを見学する事が可能です。こうしたアプリを駆使して、一度は『終末トレインどこへいく?』の “動く聖地” に実際に乗ってみてはいかがでしょうか。

【了】

【あ、アニメで見たやつ】これが、運転時に使われているハンドルです(写真)

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