「世界最大の戦車砲」どんだけビッグ? 新型140mm砲もまだまだ小さい!? なぜ巨砲は消えたのか

ロシアによるウクライナ侵攻が長期化するなか、停滞していた戦車の大火力化が進行しそうです。ただ、過去には現代戦車よりかなり大口径な砲を搭載した車体もあったとか。どれくらい大きかったのでしょうか。

ソ連重戦車を確実に撃破するために

 一方アメリカの152mm砲は、第2次世界大戦後に開発された「ガンランチャー」という砲弾と対戦車ミサイルの両方が撃てるもので、M60A2戦車やM551「シェリダン」空挺戦車が搭載しました。当時アメリカは近い将来、中距離以上離れた戦車や装甲車との戦闘はミサイルが主流になると考えており、誘導可能なミサイルと威力の大きな砲弾の両方を撃てる方がよいと考え、開発・採用したのです。

 しかし、ミサイルは撃ち放しではなく命中まで誘導し続ける必要があったほか、両方を撃てるようにするためシステムが複雑になり、車内にもミサイルと砲弾の両方を積む必要があったため、整備性が悪く使いづらいものになったそう。こういった理由から、以後のアメリカ戦車では採用されず、152mm「ガンランチャー」も一過性のもので終わっています。

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152mm砲を巨大な砲塔に装備したソ連のKV-2重戦車(画像:ドイツ国立公文書館)。

 ただ、これらは前述したように、あくまでも量産戦車に搭載された砲の中で最大なので、試作まで含めれば、イギリスの開発した183mm砲が史上最大になります。これは1950年代に試作されたFV4005駆逐戦車の主砲として開発されたもので、ソ連の強力なIS-3重戦車を撃破できる大口径砲として作られました。

 しかし、FV4005駆逐戦車が試作で終わったため、183mm砲も量産されることなく終わっています。

【アンバランス…】これが「戦車の母国」が製作した史上最大の戦車砲です(画像)

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