歴代戦車の「スピードキング」は? 速さのためなら防御も捨てた! 戦車すらやめた!

戦車は、現用である陸上自衛隊の10式戦車や90式戦車でも最高速度約70km/hです。しかし、世界にはそれを上回る最高速度100km/h越えの戦車も存在しました。戦車における「スピードキング」の遍歴を追います。

戦車黎明期のスピードキングは…?

「兵は拙速を尊ぶ」というように、戦車も鈍足よりは俊足のほうが良いに決まっています。そのため、戦車黎明期である第1次世界大戦の時代から、機動力の高い戦車について各国で試行錯誤が続きました。それにひとつの解を出したのがアメリカの、通称「クリスティー戦車」でした。

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履帯を外して走ることが可能なクリスティー戦車。

「クリスティー戦車」とは、アメリカ人のクリスティー技師が開発した一連の戦車の総称です。彼が作った戦車は機動性を追求し、構造が画期的だったため、世界的に有名となり、このように呼ばれています。

 クリスティー戦車は、履帯(いわゆるキャタピラ)を外した状態でも走行が可能な構造なのが特徴でした。「走行が可能」というよりも、むしろ整地でそのように走行することを目指した設計です。これに高出力の航空機用エンジンを搭載したことで、M1928というタイプでは、履帯を外した状態で111.4km/hもの最高速度を発揮しました。

 ちなみに同時期に開発されたほかの戦車が、おおよそ最高速度20km/hから35km/h程度のものがほとんどだったので、そのなかで履帯を外して100km/h越え、履帯付きでも68.5km/hのスピードは驚くべきものでした。

【写真】世界最速戦車の心臓、ジャガー社製の直列6気筒ガソリンエンジン

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