歴史を変える大発明だった!?「ヘリコプターの元祖」だったかもな変態機 まさかの後世に大きな影響も

第一世界次大戦中、参戦各国は砲撃での着弾点観測に困っていました。そこで現在のヘリに通ずるプロペラ推進でホバリングができる機体が考えられることになります。

ハンガリーの飛行家がヘリの原案を考える

 しかし、残念ながら大砲を射撃する方も、着弾地点が見えないという問題がありました。最初は推測で撃っていたようですが、それでは非常に効率が悪い。そこで敵を発見して狙いを定めるという作業が必要になってきました。

 砲を持たない陣営は「敵陣に射程の長い砲があるかどうか」、砲を持った陣営は「敵陣のどこを狙えば効果的か」を探らなくてはなりません。これが最も簡単なのは、「高いところから観測すること」です。第一次大戦以前にも戦争というのは、丘や山など基本的に高い場所に陣取った方が有利と言われていましたが、この長射程な大砲の出現により、それがさらに高い場所から観測する必要性が出てきたのです。

 英仏を始めとした連合軍側とドイツを中心とする同盟国側、両陣営ともに大戦序盤は木に登ったり丘の上に陣取ったりと、さまざまな工夫を凝らしましたが、それでもなかなか思うように敵陣を観測できません。そこでまず使われるようになったのが熱気球や、開発されたばかりの飛行機でした。

 しかし、熱気球は観測員を乗せて一回上空にあげるのに、200人ほどの要員が必要となる大作業ということであまり使われなくなりました。飛行機は上空からの偵察能力こそ申し分なかったものの、無線機など、遠隔地への通信手段が未発達のため戦線後方の飛行場から飛び立って、観測した内容を部隊に伝えるのに極めて時間がかかってしまいました。

 そこで考え出されたのが、ヘリコプターの原形ともいえる乗りものでした。熱気球よりも、少ない人数で安全に運用でき、飛行機よりも情報を素早く入手できるということで、大きな期待がかけられます。

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無人飛行実験中のPKZ-2(画像:パブリックドメイン)。

 提案したのはオーストリア=ハンガリー陸軍の飛行家であるイシュトヴァーン・ペトロツィ少佐だと言われています。彼はイメージを具現化するために、テオドール・フォン・カルマン中尉およびヴィルヘルム・ジュロヴェツ技術中尉とともに設計に乗りだします。

 PKZ-1と名付けられた、ペトロツィ少佐とカルマン中尉が作った飛行機械は、機体上部に4本のプロペラを有し、各ペアが反対方向に回転するトルクを打ち消し飛行する、今のドローンに代表されるマルチコプターに近いものでした。完成した機体は1917年8月から本格的なテストを開始し、1918年3月には行われたテストでは人を3人乗せた状態で最大50cmの高さまで浮くことができたようですが、モーターに負荷がかかりすぎ、テストは中止となりました。

【形がスゴく…変?】これが、エアバスが開発した異形な爆速ヘリコプターです(写真)

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