「衝撃。デカすぎる」 ディズニーのクルーズ船にザワつきまくる日本の船業界 それは脅威か、希望か

「ふるさとが同じ」クルーズ船がディズニーより早く日本へ

 郵船クルーズの「飛鳥III」はオリエンタルランドの新造船と同じマイヤー・ベルフトで建造が進められています。「マイヤー・ベルフトで日本船籍船にするのはハードルが高く、当社もJG(国土交通省)船級を取得するために一つずつ課題をクリアしていった」と述べ、「ディズニーには熱心なファンがおり、新規層の開拓にもつながる。これを機にクルーズが旅行の一つの選択肢になってほしい」と期待感を示しました。

 商船三井クルーズの広報は「当社も日本のクルーズ市場に大きな成長可能性を見ている。お客様の選択肢を増やし、日本のクルーズ市場全体の成長につながる」とオリエンタルランドのクルーズ参入を歓迎します。

「日本を拠点としてクルーズ船を運航する船社が2社から3社に増えることによって、日本の寄港地発展への貢献、クルーズ業界で働く人財の開発、さまざまなルール・制度の近代化といった点において規模のメリットが生まれ、業界の成長につながることを期待している」(商船三井クルーズ)

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マイヤー・ベルフトで建造中の飛鳥IIIのイメージ(画像:郵船クルーズ)。

 国土交通省によれば2023年のクルーズ船の寄港回数は日本全体で1854回。世界的にクルーズ船の大型化が進む中、日本発着の航路でもMSCクルーズの「MSCベリッシマ」(17万1598総トン、乗客定員5568人)のような大型客船が増えており、各港は対応する岸壁やクルーズターミナルの整備を進めてきました。

 同省海事局外航課は「世界の同等規模の船と比較しても相当のインパクトがある。業界に関わっている人は好意的に受け止めているのではないか」とコメント。「日本船籍のクルーズ船が増えており、10人に1人が船に乗るような世の中になってくるかもしれない。市場が広がればものの見方も変わってくるだろう。ディズニーのクルーズ船をきっかけに、船員になりたいという子供も出てくる可能性もある」と語っていました。

【エントランスからすげえ…】これが「ディズニークルーズ」の船内です(画像)

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