「安かろう悪かろう」の印象は昔のハナシ? 韓国戦車の最新モデルが欧州デビュー 輸出が好調のワケ

フランスで開催された兵器見本市「ユーロサトリ2024」に韓国戦車K2の最新モデルが展示されていました。ただ、メーカーいわく改良型ではないとのこと。どういうことなのでしょうか。

「K2EX」近年中に生産開始か

 K2戦車の配備が韓国で始まったのは2014年ですが、その後は輸出のための国外PRを積極的に行っており、中東のオマーンには砂漠仕様のモデルを開発して現地試験を行ったほか、2017年にはノルウェーに改良モデルK2NOを提案し、試験を受けています。そして、2022年7月にはポーランドが約1000両もの大量導入を決めています。

 ポーランドの大量導入は2つの段階に分けられており、まず標準のK2戦車から最小限の改良を施したK2GF(ギャップフィラー)型を180両導入し、残りの820両は改良型「K2PL」としてポーランドでライセンス生産する予定です。

 なお、K2GFについては既に20両程度がポーランドに引き渡され、K2PLの生産も2026年頃から始まる予定となっています。

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演習で高速道路を走る韓国陸軍のK2戦車(画像:韓国国防部)。

 ポーランド向けのK2PLは実質的にはK2EXとほぼ同じです。つまり、今回の「ユーロサトリ」で展示されたK2EXは、今後数年で生産と配備が始まる最新鋭戦車だと言えるでしょう。

 そもそも「ユーロサトリ」のような防衛見本市では、自社の技術をアピールするために、実用化されていない開発中の技術まで盛り込んだコンセプトモデルを展示します。しかし、K2EXは生産が間近まで迫っており、そこで使われている技術や機器は、実用化されたか、その目処が立っているものに限定されていることから、10~20年先を見据えたコンセプトモデルと比較すると保守的な構成となります。

 ヒュンダイ・ロテムのスタッフがK2EXを「強化型」と表現したのも、こうした事情があったからだと筆者は考えます。

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