「安かろう悪かろう」の印象は昔のハナシ? 韓国戦車の最新モデルが欧州デビュー 輸出が好調のワケ

フランスで開催された兵器見本市「ユーロサトリ2024」に韓国戦車K2の最新モデルが展示されていました。ただ、メーカーいわく改良型ではないとのこと。どういうことなのでしょうか。

欧米では韓国製兵器は悪い噂なし!

 最後に筆者は、ヒュンダイ・ロテムのスタッフにK2戦車が輸出で成功した理由を聞いたところ、その答えはK2EXを「強化型」と言ったくらいに控えめなものでした。

 そのスタッフは個人的な意見としつつも、その理由を「価格が安くて、なおかつ新品を直ちに納入できるから」と述べていました。

 価格が安いことは、兵器に限らずどんな商取引においても購入対象者(ユーザー)にとっては大きなメリットです。また納入の早さについても、昨今のウクライナ戦争による各国の兵器生産能力の逼迫具合を鑑みると、すぐに兵器を導入して防衛能力の更新・拡充を行いたい国にとっては、その兵器の性能と同等に重要な要素と言えるでしょう。

 もちろん、価格だけでなく、K2戦車の場合はその性能が認められ、さらに各国の要求に合わせた改良型モデルを開発し、ライセンス生産といった購入国に有利なオプションが提供できるという利点があります。

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2023年8月15日に行われたポーランド軍事パレードで行進する同国陸軍のK2戦車(布留川 司撮影)。

 近年、韓国の防衛産業は輸出が非常に好調です。K2戦車のポーランドに対する大量輸出だけでなく、ハンファ・エアロスペース社のK9自走砲や、KAI社のT-50「ゴールデンイーグル」練習機など複数の国へ輸出・ライセンス生産された装備が数多くあります。

 その実績に対して、いまだ日本では「韓国製」という部分に立脚した懐疑的な意見も見受けられるものの、すでに無視できないものであることは間違いありません。しかも、成約に至った理由は、兵器の値段や性能だけでなく、こうしたユーザーニーズに立脚した部分も多分に含まれるのではないでしょうか。

 日本では、韓国兵器を「安かろう悪かろう」という色眼鏡で見る向きが依然としてありますが、そのような見方は欧米を含め他国ではほとんどありません。

 事実、K2戦車についてはルーマニアやエジプトが導入を検討していることから、今後さらに採用国が増え、その実績をもとに更に売れる可能性も高いといえそうです。

【了】

【夢のギミック盛り沢山!】ヒョンデの未来感たっぷり戦車(写真で見る)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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