異形っぷりがエグい! 「世界一醜い航空機」なぜここまで”不細工化”したのか 大戦の「空飛ぶ要塞」B-29が激変

胴体上部が大きく膨らんだ形状が特徴で、とある航空評論家に「もっとも醜い航空機」と揶揄された民間機が、4発プロペラ貨物輸送機「スーパー・グッピー」です。なぜこのような形状となったのでしょうか。

あの「B-29」の子孫だと…?

 とある航空評論家に「もっとも醜い航空機」と、そのルックスを揶揄された飛行機があります。胴体上部が大きく膨らんだ形状が特徴の4発プロペラ貨物輸送機「スーパー・グッピー」です。なぜこのような形状になったのでしょうか。

Large 20240725 01
アエロスコピア航空博物館の「スーパー・グッピー」(乗りものニュース編集部撮影)。

「スーパー・グッピー」は、B-29を派生させた輸送機「C-97」、およびC-97の民間型「ボーイング377」がベースです。運航開始は1965年で、2024年現在はNASA(アメリカ航空宇宙局)が保有する1機のみが運用されています。ちなみにこのラスト1機の「スーパー・グッピー」のベース機であるC-97は1953年に運航を開始し、1997年に同局でデビュー。つまり、機齢は70年を超えているということになります。

 C-97やボーイング377からルックスが大きく変わったのは、宇宙ロケットを運ぶという「特殊用途」に合わせたため。アメリカでは、西海岸で製作した宇宙ロケットを、東海岸の発射場まで輸送する必要がありましたが、そのミッションのために生み出されました。胴体上部が大きく膨らんだのも、宇宙事業関連の大型貨物を載せるためです。貨物室は幅約7.6m、長さ33.8mの貨物を収容できる大きさを持つほか、長尺の貨物を積み下ろしできるよう、機首が横方向に110度開くなどの特徴も有しています。

 このような目的のために開発された「スーパー・グッピー」ですが、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスでは、最初の旅客機モデルである「A300」の製造にあたり、欧州各地で作られた翼や胴体などのパーツを組立工場へ輸送する役割のため、この「スーパー・グッピー」を導入しています。

 なお、2024年現在、エアバスでは「スーパー・グッピー」の後継として、A330の胴体上部を膨らませた特別貨物機「ベルーガXL」、ボーイングでは「ジャンボ機」こと747-400をベースとした「ドリームリフター」を運用しています。

「スーパー・グッピー」は民間航空機メーカーにとって、パーツ輸送のために異形の改修を施された輸送機の「元祖」といえる存在なのです。

【了】

【写真】「世界一醜い」も納得…。これが「スーパー・グッピー」の全貌です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス