自衛隊と「姉妹になろうよ」がトレンドに? 広がる「姉妹部隊」提携とは何か ついに同盟国の枠を越え
航空自衛隊の方が各国との交流が盛ん?
そして、航空自衛隊は海上自衛隊と同様に、在日アメリカ軍とも姉妹飛行隊提携を行っています。
在日アメリカ空軍が日本に展開している戦力が、海軍のそれに比べて少ないこともあってか、同じ沖縄県の那覇基地に本拠地を置く戦闘機部隊の航空自衛隊第204飛行隊とアメリカ空軍第67戦闘飛行隊が姉妹飛行隊として提携するにとどまっていますが、航空自衛隊に関しては、すでにアメリカ以外の国の空軍との交流を強化しています。
特にオーストラリア、イギリスの両空軍とは積極的に姉妹部隊提携を行っており、オーストラリア空軍でKC-30空中給油・輸送機を運用する第33飛行隊と、航空自衛隊でKC-767を運用する第404飛行隊、共にF-35A戦闘機を運用するオーストラリア空軍の第75飛行隊と航空自衛隊の第301飛行隊が姉妹飛行隊提携を実施。イギリス空軍とはユーロファイター・タイフーン戦闘機を運用する第3飛行隊と、航空自衛隊でF-15J戦闘機を運用する第201飛行隊が、姉妹飛行隊提携を行っています。
フィリピン、オーストラリア、イギリスの3か国はいずれも日本と円滑化協定を締結しており、中国の力による現状変更に厳しい姿勢で臨んでいます。こうした国々との軍隊との姉妹部隊、姉妹飛行隊提携を含めた協力の深化は、日本、さらにはアジア太平洋地域のさらなる安定に寄与するものと思われます。
【了】
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