横浜の鉄道新線「上瀬谷ライン」正式に“事業廃止” 代替は「未来の乗り物」!?
今後は「新たな交通」を整備へ
その後、事業スキームから再検討が行われ、市は2024年2月、「次世代技術(自動運転・隊列走行)を活用したバス」による新たな輸送システムを整備する方針を示しました。
この輸送システムは、瀬谷~上瀬谷間において、道路混雑の影響を受けないバス専用の道路を整備し、連節バス(車体を2台つないだバス)が最大3台で隊列走行するシステムを構築。将来的には自動運転技術を導入するとしています。瀬谷駅前には地下にバスターミナルを設け、そこから上瀬谷方面へシールドトンネルによる専用道を設ける計画です。
さらに、運転区間を延伸し 、南は泉区の立場駅(地下鉄ブルーライン)、いずみ中央駅(相鉄いずみ野線)、北は十日市場駅(JR横浜線)方面へつなげ、横浜市西部を南北に結び、複数の鉄道路線を連絡する交通ネットワークを構築する方針です。整備にあたっては、八王子街道と環状4号線の立体交差道路や既存の環状4号線を活用し、バスのネットワークを構築するとしています。
ただし、この「新たな交通」は国際園芸博覧会の開催後に開業する見込みで、万博の輸送については周辺駅から通常のシャトルバスの運行が想定されています。
自動運転・隊列走行バスの運行は民間事業者を想定。2024年度から基本設計に着手し、工事はエキスポ開催後の2028年度からを想定。2030年代前半の供用開始を目指すとしています。概算事業費は約466億円とされていますが、市の負担が半分程度になるよう国費などの導入について検討を進めるといいます。
【了】
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