都県境の急坂“完全消滅”からさらに激変!? 多摩-川崎の新ルート開通へ “ジャイアンツの街”を貫く

東京・神奈川都県境の遊園地「よみうりランド」周辺が激変しています。谷から山の上へ駆け上っていた坂は完全に埋められ、その上では“新球場”が建設中。さらに、隣の住宅街ともつながります。

激変の都県境、さらに変わるぞ!

 東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる遊園地「よみうりランド」の北側は、ここ数年で道路が付け替えられ、風景が一変しました。そして、周辺の土地開発とともに、道路ネットワークがさらに広がろうとしています。

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埋め立てられた「ランド坂」跡に出来た新道路。2024年1月の供用直前(乗りものニュース編集部撮影)。

 京王よみうりランド駅(稲城市)から南へ、都県境を越えて遊園地に通じる「よみうりランド通り」は、2021年に「稲城よみうりランド坂トンネル」経由の新ルートへと付け替えられました。ループ状のトンネルを駆け上がり、いまはまだ荒涼とした光景が広がる造成地へ出るという、特異な線形に生まれ変わりました。

 それまで「ランド坂」と呼ばれていた、低い谷筋から急勾配のヘアピンカーブを経て、遊園地のある丘の上へと一気に駆け上がる旧道は、付け替え後に埋め立てが行われ、完全消滅。2024年現在、かつての坂はトンネル上の造成地とほぼ同じ高さになっています。

 そこへ建設が進んでいるのが、プロ野球・読売ジャイアンツの新球場です。谷が埋め立てられた部分には、国内初となる「水族館一体型の新球場」を核とした「東京ジャイアンツタウン」が形成されます。

 さらに、このジャイアンツタウンのエリアと、その西側で造成が進んでいる住宅エリアがつながることで、道路ネットワークもさらに拡張されます。

 もともと、ランド坂の付け替えや東京ジャイアンツタウンは、この「南山」と呼ばれる地域一体の土地区画整理事業の一環です。昭和の多摩ニュータウン開発から取り残され、長らく手付かずの山林だったエリアがいま、大規模に「開拓」されているのです。

【ここ東京!?】よみうりランド周辺の開発地&新道路(地図/写真)

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