ウクライナに提供開始したF-16「最新鋭の武装も付ける」と米高官が発言 どんな装備?
機体だけじゃ戦えない。
「アムラーム」と新型の「サイドワインダー」を提供する
アメリカ政府は、ウクライナに派遣されたF-16に関して、搭載可能な最新式の武装を提供する方針であることを明かしました。
これは2024年7月30日に、アメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」に政府高官が語った話で、同氏によると、ウクライナに提供したF-16はAIM-120「アムラーム」空対空ミサイルと、AIM-9X「サイドワインダー」を搭載する予定とのことです。
「アムラーム」の最新型であるD型は、射程が約180kmといわれています。追尾方法はアクティブレーダーホーミングのため、撃った後は機体のレーダーで誘導する必要もなく、即離脱も可能です。ロシア空軍がウクライナ方面に投入しているなかでは、最新の戦闘機であるSu-35と性能的には互角か、上回ることができます。
AIM-9「サイドワインダー」に関しては、原型は1950年代後半から運用されているものですが、AIM-9Xは最新式の第4世代であり、射程は2倍の40kmまで延伸されたほか、赤外線での誘導能力も進化しており、ヘッドマウントディスプレイを用いれば真横や後方の敵もロックオンして攻撃が可能といわれています。
すでにF-16自体は、7月31日にウクライナに初めて到着したことが報じられています。武装の方の詳細は明らかとなっていませんが、今夏にもウクライナ空軍で複数機の運用が始まるとみられています。
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