関越道の猛烈渋滞がマシになったのは「利用者のおかげ」? 「ナゾの緑の線」のスゴイ効果 渋滞解消も視野か
関越道の地獄渋滞、確実に緩和している!
2015年お盆の渋滞予測を見ると、関越道の下り線で最も混雑する日は、「花園IC付近を先頭に最大45km」との予測でした。
これに対し2024年お盆、下り線が最も混雑すると予測される日は、「高坂SA付近を先頭に最大30km」となっています。ただしその先、「嵐山PA付近を先頭に最大10km」も予測されています。
以前は、北から花園IC付近、東松山IC付近、そして高坂SA付近と3つの渋滞ポイントがあり、それらが全部つながって猛烈な渋滞を作り出していました。
しかし、花園IC付近は2018年に付加車線工事が完了し、下り線が4車線化され交通容量が増加。これによって渋滞は「解消」(NEXCO東日本関東支社)されたといいます。そして、東松山IC付近については、車線キープグリーンによって「緩和」、目下の渋滞ポイントは高坂SA付近のサグになっているとのこと。
このように渋滞が短くなったからこそ、いまは東松山ICから入れば、下り線の渋滞を避けられることも多くなっています。
なお、高坂SAについては上り線も渋滞ポイントになっており、現在、上下線で付加車線の設置工事が進められています。渋滞緩和に一定のメドも付いているといえるでしょう。
利用者へ、NEXCOから「感謝」
車線キープグリーンについて、NEXCO東日本関東支社は当初、「ドライバーの慣れ(学習効果)により、時間が経過すると対策効果が弱まってしまう懸念」があったといいます。
しかし、「お客さまに車線キープグリーンラインの対策目的を知っていただき、実際にキープレフトにご協力いただけた効果、すなわち当社とお客さまの『渋滞対策の掛け算』が効果を発揮した」ものだと認識していると鳥海さんは話します。
利用者が、車線変更をしたい気持ちをグッと抑えていることが、全体の渋滞緩和につながっているようです。
【了】
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