「飛行機から花火ぶっ放す驚愕のショー」なぜ可能? 大迫力のその様子…日本では実施ムリ?
日本でやるには「改革」が必要?
ホームビルド機が、夜間にしかも花火を射出しながら華麗な飛行を観衆の前で繰り広げる光景を目の当たりにすると、航空先進国ではホームビルド機が完全な実用機として使用されていることが実感できます。
これは航空法や安全基準だけでなく、認証体制、検査体制などが整備され機能している証拠です。2020年代においても、ホームビルド機をいまだに実用航空機として認めていないわが国とは、一世紀の隔たりがあると筆者(細谷泰正:航空評論家/元AOPA JAPAN理事)は捉えています。
またアメリカでは、2025年に航空法の大規模改正が施行される予定で、小型機の分野では画期的な規制緩和が実施に移されることがすでに公表されています。このままでは日本はますます取り残されていくでしょう。
さて、本題に戻ります。航空機を使用した花火大会は毎年、春(3月末から4月上旬)にフロリダ州レイクランドで行われる「サン・ン・ファン航空ショー」と、夏(7月下旬)にウィスコンシン州オシュコシュで行われる「エア・ヴェンチャー」が有名ですが、夏になると全米各地で行われています。飛行機を使用した夜間航空ショーは、飛行機ファンでなくても十分楽しめるものとなっているのです。
【了】
Writer: 細谷泰正(航空評論家/元AOPA JAPAN理事)
航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事
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