この「個室感」よ…! ウィラー夜行バス最新シート「ドーム」の実力 車内はカニ歩き “居住性”に全振り!?
1+1列配置に劣らないプライベート感
さて、バスは21時40分に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に停車。10人ほどが乗車しますが、座っているとその様子はほぼ見えませんし、バックシェルのおかげなのか、静粛性も高く感じられます。
続いて大阪梅田、京都駅八条口G2のりばと停車し、23時40分の出発時点で26席のほぼ全席が埋まりました。個室感が支持されているのでしょうか、乗客は若い女性が多く見られました。ちなみに大阪梅田もウィラーの待合所があります。
深夜帯なので、筆者は眠ることにしました。リクライニング角度は“もう一声”感はありますが、座席形状は抜群によいため、快適性は高いです。特にクッション性は座席各部で硬さを変えて、最適な座り心地を追求しているとのことで、感心しました。
「WX262便」は、翌朝8時15分着のバスタ新宿で乗客の大半を降ろし、8時50分、池袋サンシャインに到着しました。下車客は5人ほど。ここは東京メトロ有楽町線の東池袋駅に近く、JR池袋駅からは徒歩20分ほどなので注意が必要です。
11時間25分の乗車でしたが、疲れもあまり残らず、快適に過ごせました。プライベート感は1+1列の個室バスに近く、現代のニーズに応えたバスと感じました。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
コメント