福島の「新・南北軸」開通遅れの可能性 国道13号バイパス「想定超え」の障害物出現
国道13号福島西道路のトンネル工事で、追加作業が必要な状況となっています。
開通時期に影響?
国土交通省の東北地方整備局福島河川国道事務所は2024年8月23日、建設を進めている国道13号福島西道路の浅川トンネル(仮称)で、想定を超える巨大な岩石が多く見つかったと発表しました。開通時期については今後検討をするといいます。
福島西道路は、福島市の松川町浅川から大森を通り南矢野目までを南北につなぐ延長14.0kmのバイパスです。福島市中心部の西側を環状に結ぶことで、並走する既存の国道4号や13号などの混雑を緩和させる狙いがあります。
現在は、大森以北の1期区間(7.7km)が4車線で開通しており、浅川トンネルを含む残りの2期区間(6.3km)が2026年度の開通を目指し建設中です。
同事務所によると、浅川トンネルの延長は約1.8km。掘削作業では、周辺工事の実績などを踏まえて1mほどの岩石が出てくることは想定していましたが、実際は当初の想定を超えた大きな岩石が多く出現しているといい、大きなものでは5mを超えるといいます。
1m程度の岩石ならトンネルの外に運び出してから破砕して盛土に使用しますが、1m以上だとトンネル内で発破による破砕作業が追加されます。
このため同事務所は、現状に合わせた施工状況などを検討しており、道路の開通時期に与える影響についても「現地の施工状況等を踏まえ、今後検討していく」としています。
【了】
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