護衛艦のベッド「カプセル仕様になります!」Z世代の暮らし方に配慮か? 海自が改革を進める切実な理由

ネット環境も充実! 自衛隊の“魅力化”図る

 こうした改革には、自衛官からとったアンケートの結果も強く反映されています。アンケートでは、「プライバシーの確保」や「通信環境の改善」といった要望が多かったとのことです。

 そのため、プライバシーの確保と同じく要望の多かった通信面に関しても、艦艇内にWi-Fi通信機を設置して通信環境を改善するとしています。すでに練習艦「かしま」「しまかぜ」へは2024年5月にKDDIのStarlinkの海上向けサービス「Starlink Business マリタイムプラン」が導入されていますが、このようなサービスが全艦艇に拡大することが予想されます。これまでは、洋上に出てしまうと、ネットも携帯電話も通じませんでしたが、Starlinkの本格導入によって劇的に改善されることになりそうです。

 なお、陸上自衛隊に関しても営内居室の個室化を推進しており、2024(令和6)年度以降に立てられた生活隊舎は、原則として個室化を図るとしています。

 防衛省が公開した今回概算要求の資料によると、これらの改革が進められる理由としては、少子化や労働人口の減少により、人材確保がより一層厳しくなるなかで、「『自衛隊で働く』ということに対するさらなる魅力化を図る」という目的がある模様です。

【了】

【せ、狭い!?】これが、護衛艦での任務中に使う寝床です(写真)

テーマ特集「激変する自衛隊 「2025年度予算」に見る大変革」へ

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