国道16号の「八王子クランク」解消へ 新しい“分岐ルート”計画が進行中 トンネルくぐり斜めに短絡
国道16号から分かれて八王子市中心部に至る道路「八王子3・3・10号」の計画が進んでいます。
国道16号と都道506号を直結
国土交通省関東地方整備局相武国道事務所と東京都、八王子市が2024年8月29日、国道16号片倉町・万町地区現道対策調整会議を開催。この中で、国道16号から分岐する新しい道路「八王子3・3・10号」の進捗などが報告されました。
会議は、国道16号の片倉町・万町地区で進む複数の事業について、関係者が情報共有し、交通円滑化に向けた対策を検討するものです。
八王子3・3・10号は1961年、八王子市の鑓水から滝山町までの約11kmが都市計画決定されました。その後、整備が進みましたが、まだ道路のない八王子市の緑町から台町一丁目までの延長755mで現在、事業が進められています。
計画ルートは、子安町交差点付近の先で国道16号から西へ分かれ、新設のトンネルをくぐり、山田川を渡り、八王子実践高校の隣を通り、実践高校交差点につながります。
この区間が完成すると、国道16号と都道506号八王子城山線が結ばれ、八王子市街を通過するクルマが分散するなど、地域の交通環境の改善が図られるといいます。
国道16号の現行ルートは、八王子市中心部でクランク状に国道20号との重複区間を左折・右折で通過していますが、八王子3・3・10号が開通すると、片倉町~八王子IC間をスムーズに通り抜けられるようになります。
道路の幅は25m、車道は2車線です。2016年2月から都が事業を進めています。
会議では、用地取得率が3月末時点で約49%と報告されました。
なお、完成時期は公表されていませんが、2024年3月に事業認可区間が9年延伸し、2033年3月31日までとされています。
【了】
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