他社にパクられた!?「JAL新国際線フラッグシップ」の新客室に“そっくり”エアラインとは? なぜここまで似ちゃったのか
なぜここまで似ちゃったのか?
配色はエア・インディアの方が明るかったものの、「まさかパクリでは」の疑念が心の中から去りません。機内にいたエア・インディアの社員に「JALの客室に似た感じがしますが」と伝えたところ、「ホントですか」と驚いていました。
両社の客室が似てしまったのは使用色によるためと思われますが、JALもエア・インディアも機体の塗装はこれまで赤色を基調にしてきたことから、内装にも同じ色を使うのはごく一般的なことでしょう。しかも、赤色はインパクトがあるために、余計に印象付けられてしまうのかもしれません。
また、ファーストクラスなどのごく一部の座席を除いて、旅客機の客席はいくつかベースデザインと標準仕様があり、それをベースに自社が採用したい機能を実装するか検討し、セミオーダーのような形で客席仕様を策定するのが一般的です。ほぼ同時期にデビューする同系統の機種となれば、仕様がなおさら「カブる」可能性はおおいに考えられるというわけです。
ちなみに、JALのA350-1000のビジネスはルックスこそエア・インディアと似通っているものの、機能的には特徴を持った座席です。世界初搭載となる、頭部のヘッドレスト内蔵スピーカーから音を聴く機能を実装しているほか、スマートフォンのワイヤレス充電にも対応しています。
エア・インディアはこのA350-900を日本路線に投入するのか、展示機の中で聞いたところ現在は予定にないそうです。けれども将来、日本路線に就航するのなら、JALと「似たもの」対決が起きるかもしれません。
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Writer: 島田 駿(航空・旅行ライター)
飛行機による旅行が好きで記事を書き始めた。海が好きで、羽田空港や成田空港へも時折撮影に出かける。
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