「機体が起立!…離陸!!」驚愕コンセプトの航空機、その最新状況は? 見た目“虫”、動きは“犬”!?

「ストリクス」最新の設計は?

 ストリクスは2023年の計画発表以降、設計変更があったとも伝えられています。しかし、ファンボロー航空ショーに展示された機体を一見したところ、その機体デザインは、従前のものから大きな変更はみられませんでした。そのため、変更は細部にとどまり、推進テストも2023年中に行われたということです。

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ファンボロー航空ショーに展示された「ストリクス」小型模型(清水次郎撮影)。

 ストリクスをさらに特徴づけるとすれば、それはオーストラリア国内で設計されたということです。そのため実用化されれば、オーストラリア軍が採用する機会があるかもしれません。実際、BAEシステムズ・オーストラリアもそれを望んでいるのでしょう。ファンボロー航空ショーでの模型は、「NAVY」の前にオーストラリア軍の国籍マークも描かれていました。

 仮に採用されたなら、日本は近年、オーストラリアを準同盟国と位置付けていることから、自衛隊との合同演習などでストリクスが披露される可能性もあるでしょう。自衛隊はロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、無人機の大幅な導入へ本腰を入れました。この動きのもと、ストリクスがオーストラリア軍で使われ始めれば、自衛隊も無人機の運用へ様々な知見を得る機会が増えるかもしれません。

【了】

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