羽田空港「激レアで超刺激的な着陸」どんなもの? 低空でギュイーンと旋回! 「旧・名物着陸進入」も想起

羽田空港へ旅客機が着陸進入する方法のなかには、ごく限られた状況でしか実施されず、かつ低空での急旋回を伴うアクロバティックなものが存在します。どのようなものなのでしょうか。

凄い旋回量!

 羽田空港へ旅客機が着陸進入ルートのなかには、ごく限られたシチュエーションでしか実施されず、かつ低空での急旋回を伴うアクロバティックなものが存在します。実施のたび、コアな航空ファンの間で盛り上がることも珍しくないこの進入ルートは、どのようなものなのでしょうか。

Large 20241009 01
羽田空港に駐機するANA機(乗りものニュース編集部撮影)。

 このルートはパイロット間では「VOR-A(ブイオーアール・アルファ)アプローチ」と呼ばれるもので、4本ある同空港の滑走路のうち、第2ターミナルの前にあるC滑走路へ北側(16L)から進入し着陸する際に使用される経路のひとつです。そして、原則23時から翌朝6時までの「深夜時間帯」に南寄りの風が吹いており、しかもD滑走路が定期点検で閉鎖となっている日にしか実施されないというレアな進入方式です。

「VOR-A」では、東京湾上空を西に向かって羽田空港に近づいていき、そこから右へ60度ほど旋回。C滑走路と並行しながら北へ向かって飛び、お台場の南側あたりで、一気に180度旋回し、滑走路16Lに正対して着陸します。

 客室からこの「VOR-A」を体験した人は「C滑走路が左手に目前に迫ったな…と思うと、そこから超低空のまま機体が一気に傾きました。C滑走路手前の工業地帯は翼のすぐ下です。やっと機体が水平に戻ったと思った瞬間、機体が接地しました。ほんの数分の出来事でしたが、パイロットの方の技術の高さにびっくりしました」とそのときの体験を話します。

 なお、かつての羽田空港では、「VOR-C(ブイオーアール・チャーリー)」アプローチという進入方式で16Lに着陸する方法がありました。お台場の南側にある埋立地に向かって北西向きで近づき、最後は城南島付近を大きく左旋回しながら16Lに着陸するもので、これは航空ファンのなかで「羽田カーブ」とも呼ばれる名物でした。

 この「羽田カーブ」こと「VOR-C」の着陸進入は、D滑走路が供用開始された2010年をもって行われなくなりましたが、着陸数分前の飛行経路は「VOR-A」と極めて近しいものです。そのため「VOR-A」の着陸進入は、ごく限られた状況でのみ実施されるレアなものであると同時に、「羽田カーブ」を知る世代には、それを想起させるものとなっています。

【画像】これが「羽田への激レアアクロバティック着陸」の航路です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス