えっ…車両通れないんですか?ここは「国道ですよね…?」←なぜ? 「激レアスタイルの国道」その全容とは

1日のうち多くの時間で歩行者専用となっており、車両が通れないユニークな国道が長崎県に存在します。どのような理由からなのでしょうか。

まさかの「国道がアーケード街」

 国道といえば、一般的には「大きな幹線道路」のイメージがあります。しかし長崎県長崎市には、その概念を覆すようなスタイルの「国道324号」が存在します。ここは、車両が通行できるのが午前5時から10時までの朝5時間のみです。どのようなものなのでしょうか。

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国道324号(乗りものニュース編集部撮影)。

 国道324号は長崎市中心部の区間の一部が、アーケード街として使用されています。そのためこの区間は、先述の5時間を除き歩行者専用です。ちなみに、国道324号はほかにも珍しい点があります。長崎・熊本を結ぶ県境部が、法令上、海の上を通る「海上区間」なのです。

「アーケード国道」は「浜んまち商店街」とも呼ばれる長崎浜町商店街と呼ばれるエリアで、毎年恒例の「長崎ランタンフェスティバル」の会場のひとつになるなど、市内有数の観光地のひとつとして知られています。繁華街のアーケードゆえ、車両通行ができる午前中においても、車両の通行はあまりありませんでした。

 なお、アーケード国道は、この国道324号のほかに、大阪府東大阪市を通る国道170号の一部にも設定されています。また、青森県を通る国道339号の一部は歩行者用の階段になっており、こちらは「階段国道」として知られています。

【写真】えっ…これが激レアスタイルの国道「アーケード国道」です

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