まるで関所!? みんなが避けた関東の元「有料の橋」たち 無料化で大変化!
東京多摩の元「有料の橋」といえば
高速道路ICとセットの有料橋もありました。
稲城大橋(東京都府中市―稲城市)
東京の多摩地区は、多摩川両岸の市街地化が進んだことで、1990年代には橋を渡る渋滞の激化が各所で問題となっていました。この「稲城大橋」は、そうした多摩川を渡る交通の分散を図るとともに、中央道から多摩川右岸(南側)を直結するルートとして1995年に整備されたものです。
同時に供用開始した中央道の稲城ICと直結する構造で、中央道の入口/出口料金所で料金を徴収する仕組みとなっていました。
ただ通行台数は計画を下回る形で推移し、最終的には税金を投入して建設費の負債を解消する形で、2010年に無料開放されました。
上葛飾橋(埼玉県三郷市―千葉県松戸市)
松戸市街地のすぐ西にある「上葛飾橋」は、1980年に松戸三郷有料道路の一部として供用を開始し、松戸市街地と三郷市、八潮市、草加市を短絡するルートで重要な役割を果たしてきました。
ひとつ上流の橋は、前出した渋滞で名高い流山橋で、下流側にある葛飾橋までの距離も2.5kmと近くはなく、またそこに至るまでの道路も混雑しがちであることから、“泣く泣く”料金を支払って通行するクルマも少なくありませんでした。
無料開放は2008年でしたが、上流側の流山橋の渋滞改善への効果はなく、その対策はさらに上流に作られた新たな有料道路「三郷流山橋有料道路」に委ねられることになります。
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