「はい荷物出してください~」って一切言われなかったぞ… 驚愕の「駆け込み乗車すらできちゃうLCC」何でそんなにユルいの?
到着後の動線を「逆行」保安検査のない理由を尋ねたら
ホワイトホース空港でチェックイン後に地上職員から「通路をまっすぐに進んでください」と案内され、到着客が預け入れ荷物を受け取るカルーセルの脇を抜けます。すると、その先に「エア・ノース271便 ドーソン行き」と画面に表示した6番搭乗口が見えました。
一般的には航空機を降りた利用者が通る動線を“逆行”することで、通常ならば保安検査後でなければ立ち入ることができない危険物等所持制限区域(クリーンエリア)に入ったことになります。
日本では、航空法第131条で「空港等の管理及び運営の状況その他の事情を勘案して国土交通省令で定める者が行う検査を受けた後でなければ、危険物等所持制限区域内に立ち入ってはならない」と定めているため、保安検査を受けずにクリーンエリアへ立ち入ることはできません。
この点についてエア・ノースの広報担当者、マリア・コスタラスさんに尋ねると「空港の保安検査は、カナダ運輸省の管轄下にあるカナダ航空輸送安全公団(CATSA)が担当しています」とし、検査がないのはCATSAの判断であって「航空会社の影響力は及びません」と説明されました。
CATSAは原則として「カナダの空港の全ての旅客は保安検査を通過しなければならない」と定めていますが、例外として一部の小さな空港では実施していません。理由は公表していませんが、ユーコン準州の旅行業界関係者は「目が行き届きやすい利用者の少ない路線では安全が脅かされるリスクが小さいため、保安検査を省略しているのではないか」との見方を示しました。
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