「貧相すぎる…?」ロシアが中国航空ショーに“雑な仕上げ”のステルス戦闘機を出展したワケ
ボルト見えてるし胴体にスキマあるし……
ロシア航空宇宙軍はエアショーチャイナに、機体番号「054」と「057」の2機のSu-57を参加させています。「054」と「057」は製造番号から2010年代に製造された試作機であることが確認されています。
「微博」などには地上展示を間近で見学した中国の方々が撮影した、Su-57「057」の動画がアップされていますが、「057」は試作機ということもあってか、胴体パネルを接合するボルトがあらわになっているほか、機体パネルの接合部の隙間が確認できるなど、ステルス性能を重視した第5世代戦闘機とは思えない仕上がりに。中国の人からSNSで嘲笑されても、いたし方ない仕上がりになっています。
他方、中国空軍は既に第5世代戦闘機であるJ-20(殲20)を300機近く実戦配備しており、今回のエアショーチャイナでは、Su-57の試作機はもちろんのこと、J-20よりもステルス性能が高そうなデザインのJ-35(殲35)もデビューさせています。Su-57の試作機を見せられたところで、今さらこんなモノいらないよ、という話になるのが関の山でしょう。
もっともロシアも、中国への兵器輸出や兵器技術の移転には、中国の技術盗用を嫌って慎重になっています。真偽のほどは定かではありませんが、前に述べたSu-35の輸出にあたっては、中国が技術盗を行った場合に備えて、巨額の違約金が設定されていたという話もあります。
このような状況を鑑みれば、仮に中国がSu-57Eの輸出を求めたとしても、輸出が認められる可能性は皆無だったのではないかと思われます。
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