『トップガンM』本職から見ると“あり得ねぇ~!!” シーンあり? 「これは分かってるわ」と舌を巻く場面も

大ヒット映画『トップガン マーヴェリック』では、現実にはありえないシーン、F-14戦闘機を熟知した者しか知りえない動作などが盛り込まれたシーンがあります。どういったものでしょうか。

まだまだある「ありえない」ポイント

・敵機の攻撃を受けた後、パラシュートでの脱出に成功したマーヴェリックとルースターが敵のF-14戦闘機(前作のマーベリックの愛機と同型)を盗んで離陸するシーンがあります。このとき敵の飛行場はトマホークミサイルによる攻撃で滑走路が破壊されたため、誘導路を使って離陸することを決断します。

ここでは短い誘導路から離陸するために主翼を全開にするのはよいとして、低速飛行のときに用いる高揚力装置「フラップ」を使っていません。離陸時には主翼を全開にして主翼のフラップなどを使いて離陸することが望ましく、フラップを使用しないで離陸するとかなり滑走距離が長くなってしまいます。

・マーヴェリックの自家用機として第二次大戦の戦闘機、ノースアメリカンP-51「ムスタング」が登場します。飛行可能で状態のよい機体は数億円ともいわれるP-51を、海軍大佐が所有しているのは経済的にかなり無理があるといえるでしょう。なお、このP-51は、マーヴェリックを演じた世界的な俳優、トム・クルーズの個人所有機であることは有名です。

・F-14戦闘機の特徴は何といっても「VG翼」と呼ばれる可変後退翼です。低速飛行時は翼を広げて浅い後退角になり、高速飛行時は翼を後退させます。この角度調整は飛行状態に最適な角度をコンピューターが計算して自動的に行われます。この自動制御をOFFにしてマニュアル制御することも可能ですが、角度に応じた制限速度があります。マーヴェリックは敵戦闘機との空中戦において、この自動角度調整をあえてOFFにして翼を広げて敵機と戦うシーンがあります。高速飛行時に翼を広げて激しい動作を行うと機体の構造を損傷してしまう恐れがあるため、空中戦に勝利しても無事に帰投できない可能性があるとの指摘があります。

※ ※ ※

 細部まで観察するとほかにもあり得ないシーンはあるのですが、主なものは以上です。

 逆に、細部まで忠実に再現されていて関係者が感心したシーンも多くあります。

 関係者にとっては、とくに前作のマーヴェリックの愛機F-14の現役時代を思い出す懐かしい場面だそうです。ここからは、そのシーンを紹介していきます。

【カメラの数スゲー!!】これが撮影で用意された「スーパーホーネット」です(写真)

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