81歳“県議”も加害者に 死亡事故急増で「非常事態宣言」の県も 深刻レベルで事故が起こっている“魔の時間帯”とは
全国で交通事故死者数が深刻なレベルで増加しています。岐阜県は「死亡事故多発非常事態宣言」を発令。年末年始に向けての事故増加が止まりません。岐阜県内では、11月の事故の大半が「魔の時間帯」に起こっています。
「非常事態宣言」は“ある謝罪”の翌々日だった
コロナ禍で下げ止まった交通事故死者数がじわじわと増加傾向です。11月27日現在、全国の交通死者数は前年同期比で6人増えて2344人。2030年までに事故死者数を2020年比で1200人減らし、約1600人に抑えるという目標も危うくなっています。
そんな中で、岐阜県が「死亡事故多発非常事態宣言」を発令しました。
宣言は1か月以内の死者が10人に達した時点で県が発出するもので、県警による取締りや関係者の交通事故予防運動が強化され、事故抑止の引き締めを図るものです。岐阜県は2023年10月にも非常事態宣言を発令。年末に向けての事故増加が止まりません。
岐阜県内では2024年11月1か月間の交通事故死者数が合計で10人に達し、同県民生活課が11月28日に県全域で「死亡事故多発非常事態宣言」を発令しました。
交通事故死者数は年末に近づくに連れて増える傾向ですが、同年の岐阜県内の死者数は合計58人。11月28日の時点で死者10人に達したことに、関係者は強い危機感を抱いています。また、前年同期比でも8人増加し、総数でも増加が心配されます。
岐阜県の死亡事故にはわかりやすい傾向があります。
「交通死亡事故は日没が早くなる秋口から多くなる傾向があります。10人の事故のうち7人の事故は16時頃~18時頃までの夕暮れ、夜間に起きています。また、四輪車と二輪車の運転中の事故は6人で、歩行中に被害4人を上回っています。年齢別では10人のうち6人は65歳以上の高齢者でした」(県民生活課)
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