ビンラディンも愛した「驚愕鬼スペックの元祖ビジネスジェット」なぜ? こりゃ爆売れも納得だ

「元祖ビジネスジェット」的な存在のひとつで、オサマ・ビン・ラディンの愛機としても知られているのがT-39「セイバーライナー」です。この機、実は現在でも唯一無二のスペックを有しています。

1959年に初飛行、80年代には開発終了

「元祖ビジネスジェット」的な存在のひとつであり、国際テロ組織アルカイダのリーダーであったオサマ・ビン・ラディン(ウサーマ・ビン・ラディン)の愛機としても知られているのが、かつて存在した航空機メーカー、ノースアメリカンのT-39「セイバーライナー」です。この機体は1958年に初飛行したものですが、現在も「唯一無二」の特性を持ったビジネスジェットです。どういったものなのでしょうか。

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 ノースアメリカンは第二次世界大戦中、B-25「ミッチェル」爆撃機やP-51「ムスタング」戦闘機といった傑作機を開発したほか、戦後もF-86「セイバー」戦闘機、マッハ3級の巡航速度をもつXB-70戦略爆撃機など、数多の名機を生み出した名門航空機メーカーです。その後、合併・吸収を経てその名はなくなってしまいましたが、そんな名門メーカーが手掛けたビジネスジェットが「セイバーライナー」です。

 ちなみに、同機の名称の由来は、主翼と尾翼が同社の「セイバー」戦闘機に似ていたからだと言われています。

 アメリカ空軍は1950年代、連絡機と戦闘準備訓練機を兼ねた小型ジェット機の提案要求をメーカー各社に出しました。また、この要求では、このジェット機が民間機としての需要も見込めることから、開発費はメーカー負担という条件も付与されています。

 ノースアメリカンではこの要求を満たす機体を作るべく、まず「セイバーライナー」の民間向けモデルを、試験機「NA-265」として完成させています。これが1958年9月16日に初飛行すると、1963年4月に実用化に不可欠な「型式証明」を取得しました。その間軍用モデルもほぼ並行する形で作られ、アメリカ空軍ではT-39Aとして、海軍ではT-39Dとして採用されています。

「セイバーライナー」は乗員2名、乗客5~7人、800km/hで巡航し航続距離は4000kmというのが基本的な仕様です。このシリーズは、さまざまな派生型が生み出され、生産機数は合計800機以上にも及ぶ成功作だったものの、1980年代初頭に生産終了に至りました。

 そのようななか、この「セイバーライナー」の高い性能に目を付けたのが、冒頭のオサマ・ビン・ラディンでした。1992年、彼はアメリカ空軍が払い下げた中古のT-39をエジプトの代理人を通じて購入。機内を自家用機仕様に改造して使用しました。

【写真】えっ…これが「アクロバット飛行できる唯一のビジネスジェット」全貌です

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