「あ、ここ“新名神”か!」 京都の“1区間だけ”なぜ開通してるの? あるとないとじゃ大違いのミニ区間 延伸はいつ?

滋賀・京都・大阪を東西に貫く予定の新名神高速。そのなかで1区間だけ開通しているのが、「城陽ー八幡京田辺」です。今も新名神であることすら分かりにくい状態ですが、なぜここだけいち早く開通したのでしょうか。

「凍結」を経て、スーパー高速に!?

 2000年代から2010年代前半、新名神の大津―高槻の約40kmは、この城陽ー八幡京田辺間を除いて「当面着工しない区間」とされていました。

 というのも、京滋バイパスや第二京阪と重複し「需要が見込めない」とされ、「周辺ネットワークの供用後の交通状況をみて判断」されることになっていました。

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新名神の京都で1区間だけ開通している城陽ー八幡京田辺間(乗りものニュース編集部撮影)。

 ところが、第二京阪が2010年に全線開通すると、名神や周辺地域の渋滞緩和、事故減少などで目覚ましい効果を発揮します。逆に、名神の滋賀県内(草津ー瀬田)などの渋滞が顕著になったことなどから、新名神の凍結区間も着工に至りました。

 第二京阪の久御山JCT以南は、大部分が6車線の高規格です。これが影響したかは定かではありませんが、“天下の新名神”大津ー高槻間も建設の段階で6車線化の事業許可がでており、最初から6車線分で造られているところもあります。

 2024年11月現在、城陽JCTにはすでに大津方面からの新名神本線の橋桁が接続していて、地上からはもう開通しているようにも見えるほど。

 しかし、この大津―城陽間25.1kmについては、開通見込みが白紙になっている状態です。一方の八幡京田辺―高槻間10.7kmは、2027年度の開通予定となっています。

【了】

【いまでも超便利!?】新名神「ポツンと開通区間」と「全体」(地図/写真)

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