関西交通系ICカード戦国時代へ? どうなる「PiTaPa」
関西私鉄が中心となった「スルッとKANSAI」の磁気カード乗車券が廃止され、後継に「スルッとKANSAI」の新ICカード乗車券が発行される見通しだと伝えられました。しかしすでに「スルッとKANSAI」のICカード乗車券「PiTaPa」が存在しています。どういうことなのでしょうか。
磁気カードからICカードへ
2014年10月7日(火)、「スルッとKANSAI」の磁気カード乗車券が廃止される見通しだと読売新聞が報じました。
「スルッとKANSAI」とは、簡単に言えば関西の私鉄を中心とした59の鉄道・バス事業者によって構成された共通乗車システムとその協議会、管理会社のこと。その共通乗車システム「スルッとKANSAI」に加盟する鉄道・バス事業者には、共通して使えるプリペイド式の磁気カード乗車券があり、それが廃止される見通しだということです。
その共通乗車できる磁気カード乗車券自体を「スルッとKANSAI」「スルKAN」などと呼ぶこともありますが、細かく言えば阪急では「ラガールカード」、阪神では「らくやんカード」、南海では「コンパスカード」、大阪市交通局では「レインボーカード」といったように、発行する会社によって名前が違います。
近年、こうしたカード式の乗車システムではJR西日本の「ICOCA」やJR東日本の「Suica」など、先にチャージ(入金)して使うプリペイド式ICカード乗車券が主流です。「スルッとKANSAI」の磁気カード乗車券についても廃止されたのち、その後継として新しく「スルッとKANSAI」のプリペイド式ICカード乗車券を発行することが考えられています。
しかしすでに「スルッとKANSAI」は、「PiTaPa」というICカード乗車券を展開しています。そこでさらに新しいICカード乗車券を出すとは、どういうことでしょうか。
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