知事選で高まる気運 リニアモーターを使った沖縄の「普通鉄道」建設構想とは
沖縄県の「普通鉄道構想」とは
沖縄県は2013年3月、普通鉄道の建設構想を発表しました。その内容を解説します。
建設区間は、沖縄県が「本島における南北方向の骨格をなす軸」とする那覇(空港)~沖縄~名護間。所要時間は次の通りで、那覇空港~名護間は58分で結ばれるとしています。
那覇空港~(5分)~県庁前~(19分)~沖縄~(34分)~名護
現在、那覇空港国内線ターミナルから名護バスターミナルまで、111番の高速バスで約1時間45分必要ですから、それが半分近くになり、渋滞の心配も無用。輸送力もバスは1両に50人程度しか乗れませんが、この普通鉄道構想では4両編成でおよそ280人の定員があります。
路線の長さは約69kmで、うち70%が地下・地上のトンネルです。運行本数について、通常時は那覇空港~沖縄間が5本/時、沖縄~名護間が3本/時。ピーク時はそれぞれ12本/時、4本/時が想定されています。
運賃は、20kmまでがゆいレールと同等、20km以上はJR九州と同等のものが考えられており、県庁前~沖縄間(19.9km)は360円、県庁前~うるま具志川間(27.9km)は540円、県庁前~名護間(64.0km)は1250円との例が挙げられています。現在、那覇バスターミナル~名護バスターミナル間は1900円なので、所要時間が半分近くになったうえ、3割以上安くなる計算です。
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