「超快速」が同じ車両、同じ最高速度で時間短縮できる理由 新たな日本一の可能性も
「超快速」で新たな日本一が誕生する可能性も
北越急行は特急「はくたか」が最高速度160km/hで在来線日本一でしたが、それが廃止になるため、北越急行から「日本一」が消えます。しかしもしかすると、「超快速列車」で新たな「日本一」が誕生するかもしれません。
「超快速列車」が越後湯沢~直江津間84.2kmを60分で走破したら、その表定速度(駅への停車時間を含めた平均速度)も84.2km/hになります。これは別料金不要の列車としては日本トップクラスの数字です、が、大阪発19時7分の姫路行き新快速3513M列車は、87.9kmを62分で走破。表定速度85.1km/hで「超快速列車」より上です(その列車の始発駅~終着駅間の表定速度で比較)。
しかしもし「超快速列車」が1分短い59分で走破したら、表定速度は85.6km/h。その具体的な所要時間、ダイヤは2014年12月以降に発表されるため現時点ではまだ分かりませんが、もしかすると北越急行の「超快速列車」が別料金不要の列車で表定速度トップとなり、北越急行に新たな「日本一」が誕生するかもしれません。
ちなみに現在、有料特急を含め在来線でもっとも表定速度が高いのは、北越急行線を経由し越後湯沢~金沢間261.4kmを最短2時間33分で結ぶ特急「はくたか」で、表定速度は102.5km/hです。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
では、表定速度が日本一遅い優等列車(運賃以外の速達料金が必要なし)って何だろ……?