「超快速」が同じ車両、同じ最高速度で時間短縮できる理由 新たな日本一の可能性も

ダイヤ最適化だけでは限界が

 しかし「はくたか」は2015年3月の北陸新幹線金沢延伸に伴い役目を終え、廃止されます。つまり北越急行は、「はくたか」最優先のダイヤにする必要がなくなります。

 そこで「超快速列車」を最優先にしてそれ以外の列車を待たせるダイヤにすれば、行き違いによる「超快速列車」のタイムロスを減らし所要時間を短縮することができる、というわけです。「超快速列車」が最優等列車になるため、追い越されるために時間を使うこともありません。

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青線が直江津発6時ちょうどの越後湯沢行き快速3821M。途中、すれ違いなどによる時間のロスがほとんどない。

 ただそれだけで、越後湯沢~直江津間84.2kmを60分で走るのは簡単ではありません。

 現在、直江津6時ちょうど発の越後湯沢行き快速3821M列車は同区間を67分で結んでいるのですが、この快速列車は途中、行き違いや追い越しで時間をほとんどロスしないダイヤになっています。つまり行き違いや追い越しで時間をロスしなくとも、停車駅が現在の快速列車と同じ停車駅(六日町、十日町、まつだい、ほくほく大島、虫川大杉、うらがわら、くびき、犀潟)だったとしたら、それと車両も最高速度も同じ「超快速列車」が同区間を60分で結ぶのは難しいのです。

 そのため「超快速列車」では停車駅の調整が行われると、上越タイムスニュースが報道しています。

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コメント

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1件のコメント

  1. では、表定速度が日本一遅い優等列車(運賃以外の速達料金が必要なし)って何だろ……?