寝台特急衰退 上野駅名物「推進回送」も消滅の危機

寝台特急の廃止が相次ぐなか、上野駅の名物になっている寝台特急の「推進回送」も消滅の危機を迎えています。

問題は上野のホーム

 2015年春に上野~札幌間を結ぶ寝台特急「北斗星」が廃止(臨時化)されると、毎日運転される上野発の夜行列車は1本もなくなります(上野~札幌間の寝台特急「カシオペア」は不定期運行)。

 これと共に、上野駅のある「名物」も消滅の危機を迎えています。

 「北斗星」や「カシオペア」の車両はモーターなどの動力を搭載しない「客車」で、それ単体では動くことができないため、前に連結した機関車にけん引される形で運転されます。

 また上野駅で寝台特急が発着するホームは「頭端式」「櫛形」などと呼ばれる、片側が行き止まりになった構造をしています。「凹」という文字の、線で囲まれた部分がホームで、くぼんだ部分に列車が入ってくるイメージです。

行き止まりの「頭端式」になっている上野駅の寝台特急発着ホーム(2010年1月、恵 知仁撮影)。

 ここで「ある問題」が発生します。上野駅発の「北斗星」や「カシオペア」を運転するにあたって、その車両は隣駅の尾久付近にある車両基地から回送されてくるのですが、その際に機関車を先頭にして上野駅へ来ると、ホームが行き止まりのため折り返して札幌駅へ向かう際、機関車が最後尾になってしまうのです。

 機関車を最後尾にして、そのまま列車を走らせることも可能です。しかし速度が制限されるため、通常の運行には適していません。

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