「JTB時刻表」VS「駅すぱあと」 対決する紙とアプリの時刻表
「時刻表」は「読み物」です
JTBパブリッシングの「JTB時刻表」は1925(大正14)年創刊で、今年4月に90周年という伝統のある時刻表です。JR線はもとより私鉄やバス、国内外の航空路線なども網羅しており、およそ850社も掲載しているそうです。
ヴァル研究所の「駅すぱあと」は25年以上の販売実績を持つ乗り換え案内ソフトで、iPhone版とAndroid版は累計450万ダウンロードを突破したといいます。
紙の時刻表とアプリなどの乗り換え案内がどう違うのか、鉄道ライターの恵 知仁さんに尋ねたところ、紙の時刻表は1ページに複数の列車が掲載されており情報の一覧性が高いほか、乗り継ぎや追い越しといった列車の関係性が分かりやすい、駅名や駅弁など関連情報の掲載も多く新たな発見に繋がる、というメリットがあるそうです。
対しアプリなどの時刻表は、とにかく手軽に分かりやすく必要な情報を得られるというメリットがあるそうで、「紙の辞書」と「電子辞書」の関係に近いかもしれません。
また鉄道ライターの恵さんは「紙の時刻表は『読み物』だ」とも。掲載されている列車には朝から夜まで、始発駅から終着駅まで、ほかの列車とすれ違ったり追い抜かれたり接続したり、様々な「人生」があって、それを読み解き情景を想像するのも楽しいそうです。
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