北陸、東北、秋田新幹線風 増加するラッピングレンタカー、その効果は

北陸新幹線の延伸開業を間近に控え、そのW7系車両をイメージしたラッピングレンタカーが登場しました。こうした「新幹線レンタカー」は他にも存在し人気を集めているほか、新幹線以外のラッピングレンタカーも登場。旅行ムードを盛り上げるのに一役買っています。

福島では「赤べこ」レンタカーも

 なぜこのような「新幹線レンタカー」が登場したのでしょうか。話題作りや広告効果といったものも考えられますが、合わせて「あこがれの対象」としての「新幹線」があるようです。

 ジェイアール東日本レンタリースは「新幹線レンタカー」導入の目的について、「家族連れのお客様の利用促進を図る」ためといいます。そしてこれら「新幹線レンタカー」は実際に家族連れ、特に小さな子供がいる家族から人気が高いそうです。

 玩具や絵本をよく見るように、新幹線好きの子供は珍しい存在ではありません。そうした子供がいる家族連れにより楽しく、積極的にレンタカーを利用してもらうため、車両を新幹線デザインにしてしまうことは理にかなっているといえそうです。「東北旅行の思い出」としても、普通のレンタカーより印象深いことでしょう。

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下はE5系「はやぶさ」、右上はE6系「こまち」、左上は「赤べこ」のラッピングレンタカー(画像提供:ジェイアール東日本レンタリース)。

 また「新幹線レンタカー」のうち、E6系「こまち」のものは軽自動車であるため女性人気も高いとのこと。そしてジェイアール東日本レンタリースでは福島県の会津若松営業所に、同地の名産である「赤べこ」をイメージした可愛らしい車両も用意しているそうです。

 ラッピングレンタカーは子供へのアピールのみならず、旅先での非日常性を演出するアイテムにもなっているようです。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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