首都高C2全通でC1が有利に? 想定される渋滞ポイントと賢い使い方とは

3月7日に全線開通する首都高中央環状線。多くの場所で渋滞緩和が予想されている便利な道路ですが、実は渋滞が悪化する場所もありそうです。どの場所でどんなことが予測されるのか、また渋滞を回避するにはどうしたらいいのか、考察しました。

しかしC2の渋滞はさらに悪化? ポイントは2カ所

 ですが逆にC2中央環状線の渋滞は、以前より悪化することが考えられます。C2は全通によって便利になるので交通量が増える、よって渋滞も増えるという流れです。

 なかでも渋滞が増えると予想されるポイントが2カ所あります。

 ひとつは、C2が5号池袋線と合流する板橋~熊野町間。合流部の両端を先頭にした渋滞は、以前より悪化するでしょう。ただこの区間は拡幅工事が進行中で、3年後には現在の片側3車線から4車線に広がります。つまり渋滞緩和の目途はついています。

 もうひとつは、C2が3号渋谷線と交差する大橋JCTです。ここは3号線下り三軒茶屋付近のサグ(渋滞発生の原因となるくぼみ)を先頭とした渋滞がC2山手トンネル内に伸びる形で発生し、逆方向(3号線からC2方向)は発生しません。トンネル内では速度が極端に低下して、わずか4キロの通過に1時間前後かかる場合もありえます。トンネルでの超ノロノロは、精神的ストレスが非常に大きいのが特徴です。

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3号線下りに設置される「エスコートライト」点灯イメージ(画像提供:首都高速道路)。

 こちらについても、首都高は対策を用意しています。大橋JCT内のループ部をすでに片側2車線から3車線に区画線変更したほか、サグのある3号線下りには「エスコートライト」と呼ばれる速度低下防止対策を打ちます。LEDライトを連続的に光らせることによる視覚効果を利用し、上り勾配での速度低下を抑える装置で、2月16日から運用開始予定です。

 また4年後には。3号線下り渋谷入口ランプを新設。池尻ランプからの流入交通を分散させます。これら対策により、首都高側は「大橋JCTでの大幅な渋滞悪化はない」と予測しているのです。

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コメント

2件のコメント

  1. 首都高は東名・中央道方面からだとC2品川線経由で湾岸線に出られるので保土ヶ谷バイパスを通らなくてもそちらに行けば、東関東道に出られるので成田に近くなります。

  2. どうしてあんなジャンクションの構造にしたのか… 渋滞多発ポイントになることは目に見えてますよね