首都高C2全通でC1が有利に? 想定される渋滞ポイントと賢い使い方とは

3月7日に全線開通する首都高中央環状線。多くの場所で渋滞緩和が予想されている便利な道路ですが、実は渋滞が悪化する場所もありそうです。どの場所でどんなことが予測されるのか、また渋滞を回避するにはどうしたらいいのか、考察しました。

C2全通でC1がむしろ便利に?

 ですが私は当面、C2の渋滞悪化は必然だと見ています。C2品川線の開通により、大橋JCTには湾岸地区から大型トレーラーの流入も増えます。大型車は大橋JCTループ内の登り坂(約8%の勾配)でどうしても速度低下を起こしてしまうので、それだけで渋滞悪化の要因になるのです。大橋JCTからの流入交通が増える3号渋谷線下りも、渋滞長が伸びるでしょう。

 抜本的な対策は、迂回路の建設しかありません。2020年を完成目標とする外環道東京区間がそれですが、開通はどんなに早くても5年後。用地買収に時間がかかれば、その分遅れます。現実的には「うまく行って10年以内」とみています。

 それまでのあいだは、特に夕方から夜にかけて、C2から3号渋谷線、そして東名高速方面へ向かうのは、できれば避けたいところです。C2の全線開通により、都心部の首都高は渋滞が減ることを考えると、遠回りでもC1都心環状線を経由した方が「トンネル渋滞地獄」がない分、大ケガはありません。

 今後、首都高の渋滞はC2が中心になります。せっかくの全通ですが、そうした抜本的な対策がなされるまで、今後数年間は「C2はできるだけ使わない」というのが、賢い首都高の走り方になるでしょう。C2を使う場合は、渋滞情報をしっかり確認してからにしてください。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 首都高は東名・中央道方面からだとC2品川線経由で湾岸線に出られるので保土ヶ谷バイパスを通らなくてもそちらに行けば、東関東道に出られるので成田に近くなります。

  2. どうしてあんなジャンクションの構造にしたのか… 渋滞多発ポイントになることは目に見えてますよね