大半は数秒でホームから転落 駅における酔客の行動特性

歓送迎会やお花見など、飲酒の機会が多くなる時期を前に、JR西日本は事故防止を図るため酔客の行動特性を分析。その結果を発表しました。およそ6割が突然歩き出し、転落しているそうです。

多いのは「突然歩き出して転落」

 JR西日本はホームの安全を確保するため、酔客の行動特性を実際に起きた事象から分析。2015年3月19日(木)、その結果を発表しました。

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ホームで発生する人身事故の約6割が酔客によるもの(画像提供:JR西日本)。

 それによると酔客がホームから転落する様態として最も多いのは、「ホームにいる酔客が突然線路に向かってまっすぐ歩き出し、そのまま転落する」でおよそ6割。そして「直立状態の酔客が、突然大きくバランスを崩して転落する」が約3割、「ホーム端を線路に並行して歩行し、ふらついて足を踏み外して転落する」が約1割と続きます。

 また転落した酔客には、上半身が前後に揺れ足がふらつく、まっすぐ歩けない千鳥足状態、柱や壁にもたれ上半身を揺らしたり眠ったりする、理由もなく列車を何本も見送る、ホームにしゃがみ込む、ベンチにだらしなく座り眠っている、という前兆行動が見られるそうです。

 JR西日本によると、大半の酔客は動き出してから数秒でホームから転落しているとのこと。よって転落防止を図るにはそうした危険な状態の酔客を早期に発見し、対応する必要があるとしています。

 またJR西日本は酔客の行動特性を踏まえた取組みとして、酔客が立ち上がった際に線路への転落を防ぐためベンチの設置方法を工夫する、前兆行動のある乗客を早期に発見するため遠隔セキュリティカメラを開発する、酔客対応を目的とした警備員を主要駅に配置する、といったことなどを行っているそうです。

【了】

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