首都高C2の渋滞 特効薬は入口封鎖

首都高の渋滞を緩和する「一時停止」

「現在、池尻入口の流入抑制策として、『ランプ・メータリング』を検討中です。これは、一度に多くの台数が流入しないように、いったん停止していただく方法で、合流抵抗を抑える効果があります」(首都高渋滞対策課)

 首都高では利用台数の9割以上がETCなので、国道246号線の信号が青になると、車がいっせいに池尻入口から本線に流入。大きな合流抵抗を生んでいますが、料金所で一時停止させれば、それを分散させることができます。

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利用台数の多い首都高3号渋谷線の池尻入口(2015年3月、下山光晴撮影)。

 それにあたり首都高は信号機や制御棒の新設を検討中とのことですが、いっそのこと、首都高の入口ETCゲートを、すべてスマートIC同様の一時停止方式にしたらどうでしょう。

 入口での合流で渋滞が発生しているポイントは、池尻だけではありません。例えば4号新宿線上りの永福入口も、サグと合流による減速が重なって渋滞が起きています。

「本線料金所を除く首都高の入口ETCゲートは、すべて一時停止」というルールを作れば、利用者側の混乱もさほど起きないのではないでしょうか。それで本線の渋滞が減少するなら、利用者から不満も出ないでしょう。既存のETCゲートを使えば、費用もかかりません。

 もちろん、渋滞ピーク時の池尻入口の閉鎖も、ぜひ再検討すべきです。

【了】

Writer: 清水草一(首都高研究家)

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で、首都高研究家/交通ジャーナリストとして活動中。

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コメント

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2件のコメント

  1. 池尻入口の閉鎖には反対です。理由は、渋谷線下りの入り口が池尻以外存在しないからです。その先の入り口は東名の東京インターで、その手前の入り口は谷町ジャンクションまで全くありません。

    下りの入り口(上りの出口も)が六本木か西麻布あたりにあったら便利だろうと、常日頃から思っています。

  2. 首都高3号、渋谷線は使い物にならない。一般道で池尻から入るにも、246号が込んでいる。そこで、いい抜け道あり。山手通りから、目黒川の側道を通り、246号に出る。246号の信号が赤になれば、歩行者、無法自転車に注意して、246号下り線を横断、すぐに、池尻入路に入れる。お試しあれ。