EV推しの中国、日本のハイブリッドは意味不明? 日の丸エコカーに未来はあるのか

日本型ハイブリッド、本当の戦いはまだ始まっていない?

 それでは、日本型ハイブリッドはお先真っ暗なのでしょうか。ハイブリッドは日本だけのガラパゴスの技術になってしまうのでしょうか。

 もちろん、その可能性はあります。ですが、別の見方もあります。「いまのところはそうでもないが、近いうちに中国でも厳しい燃費規制が導入されるはず。そうなると、嫌でもハイブリッドを選ばざるをえない」という考えが日系メーカーから漏れ聞こえます。

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アウディが公開したプラグイン・ハイブリッドの「Q7 eトロン」(2015年4月、鈴木ケンイチ撮影)。

 燃費規制が厳しくなったときこそが、「日系ハイブリッド VS ドイツ系プラグイン・ハイブリッド VS 中華系EV」の本当の戦いとなるというのです。ポイントとなるのが二次電池の価格です。ハイブリッド車には、モーターを駆動する二次電池が必要不可欠です。その使用量を最小限度にしたのが日本型ハイブリッドであり、たっぷり使うのがプラグイン・ハイブリッド。そして二次電池のみで走るのが電気自動車です。もしも、二次電池の価格が非常に安くなっていれば、当然、プラグイン・ハイブリッドや電気自動車が有利になりますし、電池が高ければ日本型ハイブリッドがよい、となります。

 そのため日本型のハイブリッドがガラパゴスになるのかどうかが決まるのは、もう少し先のことになるのではないでしょうか。

 ちなみに「トヨタさんはプラグイン・ハイブリッド全盛になっても困ることはないだろうね」と、ある日系ブランドの人は話します。二次電池を多めにすれば、日本型ハイブリッドも簡単にプラグイン・ハイブリッドにできるからです。

【了】

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Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。

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コメント

4件のコメント

  1. アウトランダーは無視ですか?
    それとも、プリウスと同じようにしか見られていないのですか?
    だとしたら三菱の怠慢ですが…

  2. いかに、官僚と大企業そして政治家が癒着しているかを示しているのがハイブリッドといっても過言でない。
    エコを推進するなら公共交通機関を充実させるべきで、国がやっていることは筋が通らない。
    エコ自動車というなら、製造コストが安い電気自動車にすべきで、ハイブリッドは無意味だ。
    バッテリが問題ったって、交換式にすればいいだけの話。それを渋るのは企業論理だけにすぎない。

  3. 日本のメーカーだって、ハイブリットは、次世代燃料電池車や、EV,プラグインまでのつなぎだと考えているんだけどなあ、この記事書いてる人、大丈夫かな、ずいぶん前に、ハイブリッド車はいろいろな環境が整うまでの間だと言ってたのに

  4. 中国がEVに熱心に取り組んでいるのは良しとしても、EVへの電力供給のためのインフラをどう整備するつもりなのでしょうか。石炭火力発電は脱硫、脱硝、石炭灰の収集リサイクルのみならず、発電コストに見合うCO2の収集貯留技術を確立しないことには将来的に稼働が難しくなります。化石エネルギーを使わずに再生可能エネルギーと原発だけで電力をまかなえる時代が来るのかどうかはまだわかりません。