車内カメラも活用 最新EVバス、その目指す場所は

神奈川県川崎市で今年4月から、電気で走る1台のEVバスが導入されました。車内にカメラを搭載してデータを蓄積するなど、最新機能が搭載されたこのバス、どのような車両なのでしょうか。実際に乗車してきたところ、日本のバスの未来がそこに垣間見えました。

ヒーターファンより静かな走行音

 その車体に関して、今回は川崎病院線の既存車体と同型の中型バス、いすゞ自動車「エルガミオ」がベースにされていますが、東芝によると今後、都市の乗合バスは大型が多いため、大型車体の採用も検討しているそうです。今後、様々なタイプのEVバスが登場するかもしれません。

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全長約9mと中型の「川崎スマートEVバス」。乗車定員は56人で、テストコースでは最高速度94km/h、登坂性能20%を記録(撮影:海老塚 土史木)。

 この「川崎スマートEVバス」へ実際に乗車したところ、ベース車の「エルガミオ ノンステップ(型式:SDG-LR290J1改)」と比べ、違和感はありませんでした。違和感どころか、変速レバーもそのまま残っています。実はこのバス、電気自動車ではあまり見かけない「マニュアルトランスミッション」なのです。

 待機中は電気自動車特有の高周波音があるものの、不快な周波数ではありませんでした。そして、乗車日は少し肌寒かったためヒーターが入りましたが、ヒーターファンの音のほうが走行音よりも大きく感じたのが印象的でした。それほど静粛性が高い、というわけです。

 また東芝によると、ディーゼルバスと同等の登坂性能で設計されているため、起伏のある路線も問題ないとのこと。この「ディーゼルバスと同様に扱える」という性能は、EVバス普及の後押しになるかもしれません。

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