山陽電鉄に19年ぶり新車登場 普通車から直通特急まで幅広く使用

座席の柄は兵庫県花

 安全面では、台車単位でコントロール可能というきめ細やかなブレーキ制御が特徴として挙げられます。また、万が一の事故や急ブレーキ時に乗客同士が、乗客と車内設備が衝突することを防ぐため、座席端部の仕切り板を大型化。握り棒の増設も行われました。ドアに関しても閉めた後に一定時間、力を弱めて引き抜きやすくする戸挟制御機能が備えられます。

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山陽電鉄の新型車両6000系の車内イメージ(画像出展:山陽電鉄)。

 車内空間については、車いす・ベビーカースペースが全車両に設けられるほか、液晶モニタを使った車内案内表示器を1両に3か所用意。行き先や駅名マップ、乗り換え案内など、様々な情報が提供されます。表示は日、英、中(繁体・簡体)、韓の4カ国5言語です。

 またインテリアデザインについて、山陽電鉄によると仕切り板にガラスを採用するなど、開放感のあるクリアでスマートな印象にしたとのこと。また座席シートは外観と調和させた「赤」を用い、柄模様に兵庫県花「のじぎく」を描くことで、「華やかでありながら落ち着いた車内空間を演出」したそうです。

 この6000系は、山陽電鉄19年ぶりの新型車両になるとのこと。2015年度には川崎重工の兵庫工場(神戸市)で3両編成が2本新造される予定です。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 直特にロング使うんだったら新快速のがまだいい。