舵を切る電車で「発明賞」 騒音・振動の低減などに効果 東京メトロ

以前からあった操舵台車 東京メトロのはどこがスゴイのか

 しかし操舵台車自体は以前から存在しており、この東京メトロのものが初めて、というわけではありません。

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操舵台車を搭載している銀座線1000系車両(画像提供:東京メトロ)。

 東京メトロによると、古くから研究・開発されている操舵台車は構造が複雑で、国内での実用化は一部の特急車両に限られていたとのこと。しかしこの発明による東京メトロの操舵台車は、1台車に2本ある車軸のうち、1本だけに操舵装置を装着する比較的単純な構造ながら、優れた曲線通過性能を発揮するそうです。

 この操舵台車と、その機能がない従来の台車を比較したところ、横圧は30%減少し、騒音も大幅に低下。さらにレールの振動や消費電力、走行抵抗の低減も確認されたといい、「操舵台車導入により急曲線の多い地下鉄線内をさらにスムーズに走行させることが可能となりました」(東京メトロ)といいます。

「全国発明表彰」は1919(大正8)年、日本の科学技術向上と産業の発展に寄与することを目的に始められたもので、東京メトロとしては今回が初の受賞だそうです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 凄い発明だ