レモンイエローが導く銀座駅に デザインコンペ結果発表

東京メトロが「銀座駅デザインコンペ」の結果を発表。銀座駅は、地下鉄銀座線を表徴する色のひとつ、「レモンイエロー」に導かれる駅になります。また「歴史」と「先端」という相反する、日本を代表する繁華街「銀座」らしい要素が表現されているのも特徴です。

左右でまったく異なるコンコース

 最優秀賞に選ばれた吉岡さんのデザインは、日本を代表する繁華街「銀座」という街が持つ「伝統」と「先端」を表現しているのも特徴です。

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コンコース(上)には格子とデジタルサイネージが向かい合う。改札口(下)は格子と門形フレームで乗客を迎える(画像提供:東京メトロ)。

 それを象徴するのがコンコースです。その片側は格子状のショウケースになっており、創業100年以上の店も多い銀座の商店から協力を得て物品を展示。情報を発信し、「時代や流行に流されない日本の本当に良いもの」を知るきっかけにするとのこと。そして、その反対側の壁にあるのはデジタルサイネージ(電子看板)。最先端の情報を表示し、「めまぐるしく移り変わる時代に対応」するといいます。

「格子」は改札口付近のデザインにも用いられており、人々を迎え入れる門形のフレームと合わせて「品格」「おもてなし」が表現されています。また門形は地上の出入口にも使われ、「『くぐる』という行為によって次なる空間への始まりを予感させる」という効果を考えているそうです。

 またホームでは、壁にモノクロ写真を使って「銀座の歴史」が映し出されているほか、柱には「銀座の柳」が表現されています。

 ちなみに、京都出身の吉岡さんは銀座が伝統のある街だとは知らなかった「銀座初心者」といい、その「伝統」と「先進性」の両方を表現するのには悩んだそうです。

 東京メトロでは銀座線全駅のリニューアルを進めるにあたり、2012年12月からデザインコンペを実施しており、銀座駅のコンペは「下町エリア(浅草~神田)」「商業エリア(三越前~京橋)」に続く3回目として実施され、182作品というこれまでの倍近い応募があったとのこと。同社の奥社長はコンペの表彰式で「関心の高さ、作品ひとつひとつに込められている想いに身が引き締まる」と話しました。

 コンペは引き続き「ビジネスエリア(新橋~赤坂見附)」「トレンドエリア(青山一丁目~渋谷)」について行われる予定です。

 また今回、デザインコンペの結果が発表された銀座駅のリニューアルは東京オリンピック前、2019年度の完成を予定しているそうです。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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