なぜクルマがハッキングされるのか 技術発展の裏にある危惧

クルマをハッキング、つまり乗っ取って、外部から自由に動かすデモンストレーションが行われました。なぜそのようなことができるのでしょうか。いま進化している自動運転技術。それに比例して“危機”も大きくなっています。

勝手にエンジンをかけたり、ラジオを爆音にしたり

 クルマというのは、「自動車」と書くことからも分かるように、自分の意志で好きなところへ、好きな時間に移動できる乗りものです。その登場は鉄道飛行機などに匹敵するほど、人や物の移動に革新的な進化をもたらしました。

 いまでも“クルマ”は自由な乗りものであり、実際に運転しているほぼすべてのドライバーがそう思っているでしょう。しかし、もしそうではないと聞いたら、驚くでしょうか。

 そのひとつの表われとして挙げられるのが「クルマのハッキング」です。勝手にエンジンをかけたり、ステアリングを切ったり、ブレーキをかけたり。またラジオを爆音で鳴らすといったイタズラ的なことも可能とされます。

PCを接続して行われるクルマのメンテナンス(2015年7月、近藤暁史撮影)。

 2013年、アメリカで開催されたセキュリティ関係の展示会「デフコン」でそのデモンストレーションが行われたり、米政府に援助を受けたセキュリティの専門家、チャーリー・ミラーとクリス・バラセクが論文を発表するなど、次々と「クルマのハッキング」についての警告が発せられました。そして実際にハッキングしやすい車種として、「ジープ」や「キャデラック」などのクライスラー車に加え、なんとトヨタ「プリウス」の名前まで挙がっています。

 また先に挙げた2人の専門家は、動画サイトにハッキングの模様をアップしたりもしています。

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