クルマに突起、なぜ増えた? F1のテクノロジー応用も

近年のクルマにはしばしば、小さな突起がついています。デザイン上のものかなと思うかもしれませんが、実はこの小さな突起、燃費向上などに効果を発揮しています。

意味が無さそうで意味があるクルマの突起

 こうした空力への配慮は以前から行われていましたが、2011年にトヨタが「アクア」で採用した「エアロスタビライジングフィン」は画期的な存在でした。

 見た目はただの突起で、デザインとして入っているとしか思えないものでしたが、実は空気を整流しつつ、わずかに渦を発生させる機能があります。「整流」はもちろん燃費に効果があり、「渦」には車両のブレを抑えて走行時の安定化を促進するという効果があります。トヨタによれば、F1のテクノロジーを流用したとのことですが、実際はシミュレーション技術の向上が大きいようです。

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ダイハツ「ウェイク」(上)、トヨタ「ハイエース」(下)にある小さな突起。

 実際に2000年代へ入ると、開発用の解析ソフトが数十万円という低価格で発売され、各自動車メーカーがそれを購入。「飛躍的に解析が進むようになった」と複数の開発者から聞きました。正確には「解析の評価能力が高まった」と言うべきでしょうか。それまでは解析できても、その結果を評価するのに多大なノウハウが必要でした。それが一気にデジタル化され、小さな突起が大きな効果を生むことが分かるようになったのです。

 トヨタは「アクア」を皮切りに、「エアロスタビライジングフィン」を様々な車種へ装着。いまではレクサスにも広げられています。また他社でも日産「ノート」のテールランプや、軽ではダイハツ「ウェイク」にも採用は拡大しており、この先、増えていくのは間違いないでしょう。「こんなものが効くのか!」と不思議に思うような細かいエアロパーツが今後、登場する可能性も大いにあります。

【了】

Writer:

ファッション誌から自動車専門誌編集部を経て独立。新車はもちろんのこと、メンテナンスや旧車なども得意ジャンル。モットーは「壊れたら自分で直す」で、愛車は20年以上連れ添ったFIAT500など。FIATひと筋のFIATバカ一代。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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コメント

4件のコメント

  1. エアロスタビライジングフィンは燃費に効果があるものではありません。

    読んで字のごとく走行安定性に効果を発揮します。

    渦を発生させて走行安定性を向上させることが出来るが、

    形状を工夫して空気抵抗の邪魔にならないようにしているというのが売りです。

    もう少し勉強してから記事を書くことをお勧めします。

  2. とにかくリアウィンドウに、汚れのつきにくいエアロを、標準装備でつけてくれませんかね? ダウンフォースなんぞ、時速200キロも出さないと効果を実感できないと、プロドライバーが言ってましたよ。

    整流が目的なら、汚れ防止こそ、一般車に一番求められる空力性能だと思います。

  3. 三菱はランエボでとっくにやっていました。ルーフ後端に沢山付けていました。ボーテックスジェネレーターって言ってました。

  4. 技術的には凄いのかも知れないけど…

    日本国内で一般的な用法で走行する限り、空力抵抗が(気を配る必要があるほどに)影響するのは高速道路ぐらいでは?

    燃費を気にするなら、急な加速や積載重量に気を配る方が効果的。

    ・・・(;´Д`)

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